【企画製版部・次長:桧垣】
ツヨシが会社に来たのは6月中旬のことでした。
執行役員が庭の紫陽花を持ってきてくれたのですが、その葉っぱにツヨシがいたのです。
ツヨシとは、カタツムリの赤ちゃん。
あまりの小ささに生き延びることができるか心配で、飼育し始めたカタツムリのことです。
小さいときは殻も柔らかそうで、透き通っていました。
カタツムリの飼育方法をネットで調べ、殻を強くするために、卵の殻やコンクリートの破片を持ってきたりもしました。
いろいろ試しましたが、ツヨシの大好物はレタス。首を動かしながらムシャムシャと音が聞こえてきそうな勢いで食らいつきます。
夏休み期間中は、社内が高温になってしまうからと、社員のIさんが自宅に連れて帰って面倒を見ました。
最初は観葉植物の土の部分で生活していましたが、どんどん活発になり、上に上に登っていってしまいます。どうやら上昇志向の強い子みたいです。
行方不明になってみんなを心配させることもたびたびありますが、数週間経つといつの間にか戻ってきます。
当初は1.2cm程でしたが、今は倍くらいになりました。
仕事の合間にツヨシを見て癒されています。