【東京営業所所長:中村】
営業部、半次郎です。
先回は「瀑松庭」と禅僧・枡野俊明氏の著作についてご紹介しました。今回は東京・谷中の禅寺「全生庵」について、ご紹介。
全生庵は1883年に幕末三舟の一人、山岡鉄舟が開基した寺で落語家の初代・三遊亭圓朝の墓もあります。
山岡鉄舟についてはNHK大河ドラマ「西郷どん」や山本兼一氏の著作「命もいらず名もいらず」などでご存じの方もいらっしゃるかと思いますので割愛しますが、彼の残した修身二十則に興味深い箇所がありました。
「力の及ぶ限りは善き方に尽くすべし」
「何時何人に接するも客人に接するよう心得べし」
「腹のたつるは道にあらず」
剣・禅・書を極めた人が放つ言葉だと感嘆すると同時にまだまだの自分を感じる次第です。凡人・凡事を極めようと今日を生きようとするに先述の三つは指針となる言葉でもあります。
全生庵には今回、JR鶯谷駅から東京国立博物館、寛永寺霊園と東京藝術大学の間の道を徒歩で20分くらいの道のり、緑が多く静かな、物事を考えたりしながら歩くのにとても良い充実した時間でした。
忙しなく慌ただしくスマートフォンにどっぷり浸りがちな日常を忘れ「心の充電」に座禅や神社仏閣はお薦めです。